第25期 棋聖戦7番勝負 第5局(鳥取・羽合温泉) |
鳥取県・羽合温泉の望湖楼で二十一日から行われていた第二十五期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、王立誠棋聖と挑戦者・趙善津九段の第五局は二十二日午後六時二十七分、188手までで白番の王棋聖が中押し勝ちした。王棋聖は対戦成績を三勝二敗とし、タイトル防衛にあと一勝とした。
二日目の午後になって、左上の戦いで趙九段が145と中央の白六子を取り込み、優位に立った。しかし、王棋聖の白152が勝負手。164のダメ詰まり狙いから右下を巧みに動きだし、眼形の乏しい互いの大石が複雑に絡み合う乱戦となった。
最後は右辺の攻め合いになったが、黒187が疑問で、黒が死んで王棋聖が逆転勝ちした。
解説の白石裕九段は「王棋聖の変幻自在の打ち回しや粘りが印象的でした。黒187で19十四のハネだと恐らく黒が勝っていたでしょう」と話している。
第六局は三月七、八日に長野市で行われる。
王棋聖の話「全然ダメで投了寸前でした。白68のような甘い手を打ってはいけません。最後の攻め合いも負けていたと思います」
趙九段の話「黒151の下がりがひどかった。16一にはねる一手でした。黒161で162に抜くのは自信がありませんでした」
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