第25期 棋聖戦7番勝負 第2局(富山・宇奈月温泉) |
富山県・宇奈月温泉の延対寺荘で二十四日から行われていた第二十五期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、王立誠棋聖と挑戦者・趙善津九段の第二局は二十五日午後五時十三分、181手までで先番の王棋聖が中押し勝ちし、対戦成績を一勝一敗とした。
第二局は一日目、王棋聖が黒右下に大きな黒模様を築いてペースをつかんだ。二日目、趙九段は封じ手の白88から模様に手をつけ、巧みに味を残したうえで上辺に転戦したが、白114から地を稼いだのが誤算だった。
これに乗じて王棋聖は黒117から右上辺の白を攻め、優位を築いた。趙九段は白130と左辺の黒に迫るなど、懸命に追いすがったが、王棋聖はすきを見せずに振り切った。
解説の彦坂直人九段は「王棋聖は好手順の黒61、63など、さえた打ち回しが印象的でした」と話している。
第三局は三十一日と二月一日に福島県郡山市の「ホテル華の湯」で行われる。
王棋聖の話「布石はよくなかったが、黒87と押して打ちやすくなり、中央が地になって(形勢が)少しいいかなと思いました」
趙九段の話「白24は思いつきでした。手拍子で打った白58がよくなく、一日目の後半で碁を駄目にしてしまいました」
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