井山名人勝ち2勝1敗…囲碁・棋聖戦
囲碁の第35期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、張栩(ちょうう)棋聖(31)と挑戦者、井山裕太名人(21)の第3局は2日午前9時から、富山県氷見市の「氷見グランドホテルマイアミ」で行われていたが、3日午後7時36分、269手までで井山名人が先番1目半勝ちし、対戦成績を2勝1敗とした。
2日目に入って、手厚く打ち進めた井山名人が上辺に黒模様を築き、ペースをつかんだ。張棋聖は右上隅の打ち込みから果敢に攻め、混戦模様に。これに対し井山名人は、黒175から右辺に寄りつきを図り、きわどい戦いをものにした。
第4局は17日から兵庫県宝塚市の「宝塚ホテル」で行われる。
◆井山名人の話 「細かい勝負となり、最後の寄せに入るまで勝利が確信できなかった。第4局も自分らしく戦いたい」
◆張棋聖の話 「上辺になだれこんだときには勝機があると思ったが、終始、苦しく難しい戦いだった。気持ちを切り替えて臨みたい」
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