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囲碁棋聖戦6局、高尾九段が勝ちタイ…最終局へ
囲碁の第36期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、張栩棋聖(32)と挑戦者、高尾紳路九段(35)の第6局は、7日午前9時から静岡県熱海市の「熱海後楽園ホテル」で行われていたが、8日午後3時47分、高尾九段が174手までで白番中押し勝ちし、対戦成績を3勝3敗のタイにした。
最終第7局は14日、甲府市の「常磐ホテル」で始まる。
張棋聖の黒11が新手で、序盤から珍しい展開となり、一手一手が双方の大石の生き死ににかかわる息詰まる神経戦が続いた。
左辺の白模様に突入した黒111から大コウが発生、一気に終盤戦に。張棋聖が黒141と右辺でコウ立てしたのに対し、高尾九段は気迫の手抜きでコウを解消。これで一進一退の形勢が大きく傾き、その後も高尾九段が正確に受けて、張棋聖の反撃を封じた。
高尾九段の話「上辺の大石の生きを確かめたところで手応えを感じた。次も精いっぱい打ちたい」
張棋聖の話「黒11は打ってみたいと思っていた手だった。コウ材が足りないのに左下でコウに行き、負けを早めてしまった」
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