|
![]() ![]() |
|
![]() |
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
![]() |
|
![]() |
|
|
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
●中小野田九段、三村九段が展望 |
東日本を大震災が襲った日、張栩棋聖(31)が初防衛を果たした棋聖戦七番勝負。次期挑戦者を決める第36期棋聖リーグが、早くもあす12日開幕する。中小野田智己九段(41)と三村智保九段(41)に展望してもらった。 Aリーグ 好調さ光る羽根九段Bリーグ 小林九段戦闘モード
中小野田 井山名人、山下本因坊をはじめ、若い実力者がそろった。激戦必至だ。 ――Bリーグはどうか。 三村 こちらはベテランが顔をそろえた。 中小野田 58歳の小林九段、52歳の山城九段など、長く囲碁界を引っ張ってきた先輩たちだ。Aリーグより平均年齢が10歳以上も高い。山城九段、依田九段、柳九段、小林九段と、棋聖戦七番勝負経験者が4人もいる。 三村 20年前なら当然のリーグメンバーだが、今も一線で戦っているのはすごい。 ――Aリーグ1位の井山名人は七番勝負で涙をのんだ。 三村 普通に考えたら相当ショックを受けるところだが、そんなそぶりは見せない。その後、十段を奪取し、二冠となった。 中小野田 今期も本命の一人であることは間違いない。 ――山下本因坊と羽根九段は、リーグと並行して本因坊戦七番勝負を戦う。 中小野田 この2人は本因坊戦の結果次第か。山下九段は碁も体力もタフだから大崩れしない。羽根九段は復調した。 三村 羽根九段は、いいときと悪いときがはっきりしている。今は上り調子。 ――加藤八段は前期、最終戦に勝って残留を決めた。 三村 今年は絶好調。4月まで8勝0敗と負けなし。「三年寝太郎」が久しぶりに目を覚ました感じだ。 ――河野九段は陥落即復帰、瀬戸七段は初出場だ。 三村 河野九段は実力からすればもっと勝ってもいい。 中小野田 瀬戸七段は本因坊リーグに続いてのリーグ入り。力をつけている。 三村 関西棋院はいい流れだ。仲間にどんどん火がついて勝つようになり、相乗効果が出ている。 ――Bリーグ1位は高尾九段。前期は挑戦者決定戦で井山名人に敗れた。 中小野田 名人戦で4連敗を喫してからおかしくなった。 三村 相当打ちのめされたのでは。後半崩れることが多くなった。 ――山城九段から小林九段までベテランが並んだ。
三村 柳九段は納得しないと打たないタイプで、いつも秒読みになる。 中小野田 小林九段は棋聖8連覇の実績の持ち主。久しぶりに棋聖戦に帰ってきた。芸では負けていないという気持ちがある。 三村 最近の様子を見ると、早くも戦闘モードに入っている。どんな作戦で臨むかも楽しみだ。 中小野田 秋山八段は天才肌で、収束がしっかりしている。実力がある。 ――Aリーグの優勝候補は。 三村 期待を込めて井山名人。なんといっても強い。「三年寝太郎」の加藤八段も推したい。爆発の予感がする。 中小野田 今の調子なら羽根九段。9月に山下本因坊と最終戦を戦うが、これが優勝を決める対局になるだろう。 ――Bリーグはどうか。 三村 高尾九段か。1年前なら文句なしだったのだが――。そろそろ調子をあげてくるだろう。依田九段も侮れない。 中小野田 スタートダッシュに成功すれば依田九段。 ――それではずばり挑戦者を予想してほしい。 三村 厳しい戦いとなるAリーグの勝者とするのが妥当だろうが、Bリーグの高尾九段を推したい。リーグを勝ち進む過程で調子も上げてくる。Aリーグの勝者が井山名人なら、積年の借りを返す一発が、ここででるだろう。 中小野田 羽根九段としたい。なんと言っても好調さが光る。 |
![]() |
|
![]() |
|
|