張棋聖が3勝目、高尾九段に中押し勝ち
囲碁の第36期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、張栩棋聖(32)と挑戦者、高尾紳路九段(35)の第5局は、23日から静岡県伊豆市の「玉樟園新井」で行われていたが、24日午後4時48分、張棋聖が226手までで白番中押し勝ちした。
これでシリーズ3勝2敗とし、3連覇へあと1勝となった。
張棋聖は序盤、下辺の白に迫った黒21に対し、白22と意表の頭ツケを放ち、流れをつかんだ。その後、中央での競り合いから幸便に上辺をまとめてリード、高尾九段の反撃にも的確に応じて勝ち切った。高尾九段は持ち前の手厚い打ち回しを見せたが、いまひとつ手が伸びなかった。
張棋聖の話「1日目の段階で打ちやすくなったと思った。次も頑張りたい」
高尾九段の話「最初から最後までだめだった。気持ちを切り替えていい碁を打ちたい」
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