挑戦者・張三冠が３連勝…棋聖戦あと１勝
囲碁の第３４期棋聖戦七番勝負（読売新聞社主催）、山下敬吾棋聖（３１）と挑戦者、張栩三冠（３０）の第３局は３日から大分県別府市のホテル白菊で行われていたが、４日午後７時５０分、３０３手で白番の張三冠が８目半勝ちし、今シリーズ３連勝とした。
張三冠はあと１勝で棋聖を奪取、史上２人目の７大タイトル制覇を達成する。
左下で弱い石同士の攻め合いとなったが、張三冠は白７８で中央を厚く打ち、左下を捨てるという意欲的な構想を見せた。
白１１８の打ち込みから戦線が右上周辺に拡大。白の攻めに対し、右上黒の生きを見切った山下棋聖は黒１３５と切って地合いでリードした。しかし張三冠は左下の難解な寄せコウを粘り抜いて勝勢を築いた。
第４局は１８、１９日、神戸市の有馬グランドホテルで行われる。
張三冠の話「難しい局面が続いた碁だった。２日目に入って白が手厚くなり、自信を持った。また次も頑張りたい」
山下棋聖の話「まずい碁を打ってしまった。寄せコウの具合がよく分からなかった。第４局はぜひ勝ちたい」
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●第３局
２月３日（水）・４日（木） 大分県別府市「ホテル白菊」 |
３０３手完・白番 張栩三冠の８目半勝ち
（午後７時５０分終了） |
黒番：山下敬吾棋聖 （消費時間：７時間５９分）
白番：張栩三冠 （消費時間：７時間５２分）
・全互先 先番6目半コミ出し ・持時間 各８時間
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