張栩三冠が２連勝…棋聖戦第２局
囲碁の第３４期棋聖戦七番勝負（読売新聞社主催）、山下敬吾棋聖（３１）と挑戦者、張栩三冠（３０）の第２局は２７日から名古屋市の名古屋城茶席で行われていたが、２８日午後７時５２分、張三冠が３４２手で黒番６目半勝ちし、２連勝とした。
張三冠が序盤から実利で先行したが、じっくりと力をためた山下棋聖が黒の勢力圏の下辺を白７０、７２のツケから巧みに荒らし、左下黒を逆襲。白９０の強烈な切りから、弱い石同士の際どい戦いとなった。
コウ争いも絡み、互いに一歩も譲らない大勝負となったが、張三冠が黒１８５とコウを解消してフリカワリとし、主導権を握った。最後は左上で山下棋聖にミスが出て、張三冠が勝負を決めた。
第３局は２月３、４日、大分県別府市のホテル白菊で行われる。
張三冠の話「（黒１８５と）２目を抜いた時は形勢がいいかと思ったが、実は難しかった。また次も頑張りたい」
山下棋聖の話「チャンスはあったと思うが、最後に（左上で）ひどい損をした。気持ちを切り替えてやるしかない」
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●第２局
１月２７日（水）・２８日（木） 名古屋市「名古屋城茶席」 |
３４２手完・黒番 張栩三冠の６目半勝ち
（午後１９時５２分終了） |
白番：山下敬吾棋聖 （消費時間：７時間５９分）
黒番：張栩三冠 （消費時間：７時間５１分）
・全互先 先番6目半コミ出し ・持時間 各８時間
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