愛知県犬山市の名鉄犬山ホテルで行われていた第二十六期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、王立誠棋聖と挑戦者・柳時薫七段の第四局は、十四日午後六時四十五分、253手で先番の王棋聖が4目半勝ち、対戦成績を二勝二敗のタイに追いついた。
三隅で大ゲイマがかりが打たれ、序盤から細碁模様になった第四局は、二日目になっても大きな戦いがないまま、小競り合いが続いた。黒81から早くも大寄せに入り、柳七段は白88で残り一分の秒読みになった。
黒97となって中央の黒模様に白100と臨んで、中央の折衝がこの局の勝負所。形勢微細のまま必至の寄せ合いが続いたが、白150、152がぬるかったらしく、黒153に回られて、最後は意外な差がついた。
解説の彦坂直人九段は「序盤から中盤にかけて柳七段のペースで進んでいたと思いますが、白150あたりの折衝に誤算があったようです」と話している。
第五局は二十、二十一日、北海道・洞爺湖温泉の万世閣で行われる。
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