仙台市の秋保温泉・ホテルきよ水で二十四日から行われていた第二十六期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、王立誠棋聖と挑戦者・柳時熏七段の第二局は二十五日午後七時五十三分、246手までで白番の柳七段が半目勝ちし、対戦成績を一勝一敗とした。
二日目に入って、王棋聖は黒55から黒69と実利を稼いで地合いでリード。薄くなった上辺と左上の黒のシノギ勝負を目指した。
白70、72と手厚く打ち進めていた柳七段は、白84から強襲。秒読みに追われながらも懸命に寄りつきを図った。王棋聖は黒121まで絡み攻めを巧みにしのいだが、この間に中央などに白地がつき、微細な形勢。延々と寄せ合いが続いたが、最後は柳七段がわずかに残した。
解説の片岡聡九段は「黒は左上をしのいだ時点では幾らか良かったはず。寄せに少し問題があったかもしれません」と話している。
第三局は三十、三十一日、北九州市の小倉城庭園で行われる。
王棋聖の話「黒107と一目をポン抜いたのは手拍子でひどかった。黒108と伸びるとこでした。(寄せは)打つ手が難しかった」
柳七段の話「怖くて(黒を)取りにいけなかった。地でもいけると錯覚していました。勝ちが見えたのは最後の最後です」
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