北九州市の小倉城庭園で三十日から行われていた第二十六期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、王立誠棋聖と挑戦者・柳時熏七段の第三局は、三十一日午後六時五十五分、265手で先番の柳七段が2目半勝ちし、対戦成績を二勝一敗とした。
地合いの勝負になりそうな戦いは二日目午後、非勢とみた王棋聖が白82、86と下辺で勝負手を放ったことから、互いの大石が競り合う波乱含みの展開になった。
早々と残り一分の秒読みに入った柳七段は、白150に黒151と受けたのが軽率で、下辺の黒の生死が怪しくなった。しかし、王棋聖が攻め損ない、優位に立った柳七段が確実に寄せ切った。
解説の高木祥一九段は「黒151で黒152なら安全でした。また、王棋聖が白162と黒163を交換しなければ、黒は死んでいたはず」と話している。
第四局は十三、十四日、愛知県犬山市の名鉄犬山ホテルで行われる。
王棋聖の話「中央の黒を攻めていた時は(形勢が)いいと思っていました。何か決め手がありそうだったのですがnn」
柳七段の話「黒は途中でつぶれる寸前になり、危なかった。勝ちが見えたのは、黒215と並んだ辺りです」
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