ロンドンのモントカーム・ホテルで十日から行われていた第二十六期棋聖戦七番勝負、王立誠棋聖と挑戦者・柳時熏七段の第一局(読売新聞社主催、日本航空協賛)は十一日午後六時十八分(日本時間十二日午前三時十八分)、百九十手で白番の王棋聖が中押し勝ちした。第二局は二十四、二十五日、仙台市の秋保温泉・ホテル清水で行われる。
二日目に入り、右辺の白のサバキを巡って柳七段の二時間二十九分の長考で黒63から65の強手で難解な局面となったが、黒61の一子を捨てることになって王棋聖がペースをつかんだ。
黒107が柳七段の勝負手。しかし、白126で先に128と当てていれば王棋聖の勝勢だった。この後、柳七段は黒129で132とはさみつけるチャンスを逃し、王棋聖は白140と黒一子を抜いて逃げ切った。
なお、この対局は「英国におけるJAPAN2001」の事業に認定されていて、その一環として十三日には「全英ユース囲碁大会」が開かれる。
王棋聖の話「形勢は一日目から難しいと思っていました。黒133で6五に当てられるのを心配していました」
柳七段の話「黒63の長考は、考え過ぎて思考が迷路に入ってしまいました。時間がなくなって苦しかった」
特集記事
第1局
第2局
第3局
第4局
第5局
第6局
|
|