●好手賞
No.1:田中佑樹 緑星学園生(白番)
対象対局:西村仁 関西棋院院生 戦
タイトル:「強気な店仕舞い」
白が優勢な局面。ここで白の田中君は164手目から突入していった。
失敗すれば持ち込みになり大損。しかし田中君は成功すると読んでいた。
途中の192手目の好手もあり、196手目右下隅の黒も逆に取ってゲームセット。
優勢な局面でも緩まず踏み込む、持ち味が出た一局。
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No.2:並木響 洪道場生(黒番)
西方彩華 関西棋院院生 戦
タイトル:「芯を入れる」(53手目)
白に四隅を与え、中央のまとめ方が難しい局面。
53手目は模様に芯を入れる好点。
白が模様を消しに来たら、攻めながら上辺か下辺どちらかをまとめようという作戦。
素晴らしい中央感覚だった。
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No.3:蕭鈺洋 洪道場生(黒番)
対象対局:藤田早稀 関西棋院院生 戦
タイトル:「確かな形勢判断」
白108と切られ中央の黒を助けたくなる局面。
黒は109〜113とあっさり捨て、かわりに右辺の白を取る振り替わりを選択した。
この打ち方が明快で黒が勝勢となった。蕭君の柔軟さが表れた一局。
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No.4:熊木煕弥 関西棋院院生(白番)
対象対局:桑原樹 洪道場生 戦
タイトル:「捨て石の発想」(白48手目〜62手目)
下辺が一段落しこれから局面をどう進めていくのか。
実戦白1が読みとスケールの大きい構想を兼ね備えた発想。
以下白15まで捨て石を利用して中央に大模様を形成した。
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No.5:紅林英龍 関西棋院院生(白番)
対象対局:半田康 洪道場生 戦
タイトル:「好感覚」(白54手目)
中央黒の大模様をどう消していくのか、形勢判断と踏み込む着点を問われる局面。
白1は碁盤全体を観た消しの一手で、バランス感覚の良さを感じます。
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No.6:三島響 関西棋院院生(黒番)
対象対局:重川佳吾 緑星学園生 戦
タイトル:「正確な読み」(黒75手目〜91手目)
右辺、黒一団のシノギが勝敗のカギを握る局面。
黒1が気づきにくい最強の一手で黒17まで白3子を召し捕り勝負を決めました。
正解な読みが光る一局。
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